高騰する電気代!暖房と断熱対策のいろは

高騰する電気代!暖房と断熱対策のいろは

2023/11/17 | タスクコラム 断熱改修

家計を圧迫する電気代。どれが一番節約できる?

高騰する電気代!暖房と断熱対策のいろは

2022年の年末、急に電気代が跳ね上がり困惑した・・・そんなお声をたくさんお聞きしました。今年の年末にも同じような電気代高騰の波が来るのでしょうか?

とはいえ、電気はなくてはならないもので、冬場の暖房は欠かせないですよね。

代表的な暖房機器に、石油ファンヒーター、電気ストーブ、エアコン(暖房)などが挙げられますが、それぞれのコストと特徴を見ていきましょう。
2022年7月22日以降は、27円/kWh→31円/kWhに引き上げられています。

●石油ファンヒーター 約37円/1h

約1.6円+灯油代23.1円=約37円
 (2023年11月 灯油代約115.7円/L、灯油使用量約0.2ℓとして)

資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html

●電気ストーブ 約28円/1h

電気ストーブ900W で1時間使用した場合、約28円です。

製品によってさまざまですが、一般家庭用の電気ストーブは300W~1,200W程度のものが多く、1時間使用した場合の電気代は、9円~37円程度となります。

●エアコン(暖房) 約15円/1h

エアコンは、6 〜 9畳(2.2kW)の場合で約480Wです。1時間使用した場合の電気代は約15円です。8 〜12畳(2.8kW)だと約790W、1時間の電気代は約24.5円です。

このように見ていくと、この中ではエアコンが一番節約できそうです。ですが一般的に壁の高い位置に取り付けられているエアコンでは、部屋の上層部に暖かい空気が溜まりやすく、長時間使用していると顔がほてってきたり、足元の寒さが解消されづらいという一面もあります。


簡単ですぐにできる部屋の寒さ対策

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日本の冬は寒いものですが、なるべく節約、節電しながら簡単に寒さ対策できる方法をご紹介します。

●厚手で丈が長めのカーテンをつける

丈は窓枠に合わせたサイズでも構いませんが、カーテンの裾が床に垂れるほど長くするスタイル「パドリング」は欧米で人気のインテリアで、ドレッシーな要素を取り入れられる寒さ対策としてもおすすめです。

●窓サッシに隙間テープを貼る

隙間テープは、ホームセンターで安価に購入でき、中古物件や賃貸の窓サッシパッキンの劣化にも有効です。

●窓や壁に断熱シートを貼る

窓や壁に貼って寒さ対策できる断熱シートもおすすめです。見た目を気にしないのであれば、引っ越しの際に使う緩衝材(プチプチ)などでも代用可能です。

●窓の下に暖房器具を置く

窓際の冷えた空気が部屋へ流れる前に温めることができます。冷たい空気が下方へ流れる「コールドドラフト現象」の対策としても有効です。

●床にラグ、電気マット等を敷く

床にラグやコルクマット等を敷くことで、床の冷えを緩和できます。さらに敷物の下にアルミシートを敷くと、より冷えを緩和できます。

体感的に柔らかい素材は暖かく感じます。

 

家が寒いと健康に悪影響

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冬場の布団の中が30℃、室温が10℃とすると、布団を出たとたんに20℃の温度差を感じ、廊下やトイレはさらに10℃を下回り、家の中でも吐く息が白い・・・なんていうことも珍しくありません。

この温度差によるヒートショックこそが健康の大きなリスク。日本でのヒートショックに関連した死者数は2011年の1年間で約17,000人と推計されています。(※地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所による推計)

冬の日本の家は、健康を害するほどの「寒い家」とされており、WHO(世界保健機関)は冬場の住宅の室温を「18度以上に」ということを強く勧告しています。
イギリスでは「家の寒さと死亡率の関係」が長年調査されており、その調査によると、「16度以下になると、呼吸系疾患に影響が出る」
「12度以下になると、高血圧や心血管リスクが高まる」
とされています。

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新築やリフォームにおすすめの本格的な寒さ対策

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根本的に部屋や家の寒さを解消したい!という場合は、部分的に改善することも可能です。

●簡易リフォームで間仕切戸を設置する

簡易的なロールスクリーンやアコーディオンカーテン、間仕切戸を設置することで、部屋の保温効果をアップできます。しっかりと部屋を遮断できる間仕切戸の方が、より効果的です。夏は開放して風通しよく、寒い冬は締め切ることで熱暖房効率をアップできます。折戸上部がガラスのタイプなら、締め切っていても光を通し、明るさも保ちます。

●内窓を取り付ける

窓からの熱のロスを防ぐ為に、サッシ内側に内窓を取付けます。

●新築出もリフォームでも断熱材を見直す

断熱効果の高い断熱材を使用することで外気の冷たさから部屋を守れます。最初に高性能な断熱材を導入すれば、暖房費も節約でき、将来的な経済的負担を軽減することも可能です。断熱材は、壁の中だけでなく屋根や床下に敷くタイプのものもあります。

●リフォームで窓に複層ガラスを使用する

窓に、二重構造になっている複層ガラスを導入することで寒さ対策になります。ガラスどうしの間に空気の層ができるため、断熱効果が高くなるのです。結露防止にも効果的となっています。

●新築の場合は窓サッシを樹脂素材にする

窓サッシの素材を樹脂にすることで、大きな断熱効果を得られます。窓サッシは一般的に金属製が多いですが、熱伝導性が高いため、熱の出入りを促進してしまいます。樹脂はこれを防ぎ、温度変化を抑えます。

窓周りを強化する事が手っ取り早い寒さ対策工事です。

 

補助金を使った断熱改修は今からでも遅くない

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本格的なリフォームになると、ヒアリング、プラン作成などから工事完了まで数ヶ月〜半年ほどかかってしまいますが、部分的な断熱改修なら1日〜数日で終わるものもあります。

その一つが「窓」の断熱改修です。
あまり特殊な窓でない限り、例えば内窓を取り付けるだけなら1日で終わる場合がほとんどです。しかも補助金を利用してお得に取り付けることも可能です。

補助金申請は施工業者から行うので、寒さが気になっている部屋があれば、まずは気軽にご相談してみてはいかがでしょうか。

 

暖房と断熱対策のまとめ

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▲断熱改修 実例

 

冷えはとても辛いものですが、かといって使わない部屋の電気代を節約して暖房機器を使わないでいると、温度差のある部屋や洗面所・浴室などで起きるヒートショックや、長い目で見ると健康にも影響を及ぼします。
日本の家は「室温が低い」ことが問題となっており、すぐに高気密、高断熱の家に住むことができれば良いですが、できる範囲から断熱対策を行い、室温を18〜22℃程度に保てると良いですね。

部分的な断熱対策や小さなリフォーム、小さなお困り事などあれば、お気軽にご相談ください^_^

 

 

 

 

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