塗料はどれを選ぶべき?意外と知らない塗料の選び方

塗料はどれを選ぶべき?意外と知らない塗料の選び方

2024/05/30 | 床/壁/窓/ドア エクステリア

耐候性を知るための実証実験

塗料はどれを選ぶべき?意外と知らない塗料の選び方

 

こんにちは!
佐工務店の岩佐です。

現場で調色して塗装するのが楽しい。
今回は、日本の伝統色の茜色を、
木製建具3ヶ所に塗り上げる
という作業がありました。

茜色は
昔、トルコ人の被ったトルコ赤も
茜根染めだったといいます。

屋外塗料の選定は難しく
どの塗料が一番長持ちするのか
耐候性を知りたかったので、
以前に数社の屋外塗料品の
浸透性、半造膜、
造膜塗料などをスギに塗装し
5年の歳月をかけて
暴露試験をしました。

 

暴露試験とは

着色建材や塗料に使われる顔料の耐候性を調べる実験のこと。
塗料を塗装した試験板を屋外の南面に一定の角度で設置し、夏冬一年通して色の変化や付着性能、剥離状況などの経年劣化の度合いを測定します。 また暴露試験の際には専用の試験器具(暴露試験用装置、暴露台、板ガラスで覆った試験箱、ブラックボックス暴露試験箱、太陽追跡集光暴露試験装置)が使用される場合もあります。

 

耐候性を比べてみた塗料5選

ここでメジャーな塗料の耐候性について触れてみます。

 

●フッ素塗料

フライパンなどに使われるテフロンで使用されている塗料で、
高い耐候性があり、大がかりな塗装工事にも採用されます。

●シリコン塗料

最もスタンダードな塗料で、塗料の性能と価格のバランスが取れた人気な塗料といえます。速乾性があり、ほこりが付きにくく作業性が高い特徴があります。

●ウレタン塗料

以前は主流となっていた塗料ですが、現在は外壁や屋根に使われることは少なくなってきています。樋などの付帯部に現在でも多く使用されています。

●アクリル塗料

こちらは上記3種類と比較すると耐候性は弱く、直射日光の当たらない軒裏や内装などに使われます。

●耐候性塗料

こちらは耐候性に優れている、ウレタン樹脂塗料より耐候性グレードの高い上塗り塗料のことです。
耐候性塗料には、2液形ポリウレタンエナメルや、アクリルシリコン樹脂エナメル、常温乾燥形フッ素樹脂エナメルの3つがあります。

 

耐候性に合った木製用塗料の選び方

塗料はどれを選ぶべき?意外と知らない塗料の選び方

 

DIYで作った木製の作品に塗料を塗る場合、
ホームセンターで入手できる塗料にもいろいろありますが、
大きくは3つのタイプがあります。

木製作品を置く環境や、
希望の仕上がり感に合わせて
選んでみてください。

 

●造膜タイプ

木材の表面に塗料の膜を形成して色付けし、水や汚れなどの外部の影響から保護する塗料です。ペンキやニスなどが代表的な造膜タイプ塗料です。木材内部に浸透させる方法ではなく、表面に定着させるため、長期間にわたって保護効果を発揮します。
柔軟性と通気性の良い製品を選ぶと長持ちします。

●半造膜タイプ

浸透タイプと造膜タイプの中間の塗膜で、木材の表面に薄い膜を作る塗料です。造膜タイプの防水機能と浸透タイプの保護機能を兼ね備えており、木目を残しつつ木材を保護することができます。

●浸透タイプ

塗料が木材の表面に留まるだけでなく、木材の内部まで塗料を浸透させて色付けする塗料で、防虫・防腐などの効果があります。 比較的扱いやすく手軽に塗りなおしできます。

 

暴露試験の結果、
やはり造膜塗料が色の劣化は少なかった。

塗装直後の色合い、雰囲気、経年変化する様は、
塗料によって違うが、
5年経過すると造膜塗料以外
どれでも同じですやんと言う結果に…

屋外塗料を長持ちさせる為には、
納まりも大切だと言う事。
そうすればメンテナンスも少ない。

例えば軒を深くすることで
建具の塗装は長持ちします。

今回の現場調色している塗装場所は
雨がかりがほとんど無く、
1階でメンテナンスし易い場所なんです。

だから、
遊び心満載の提案をさせて頂きました。
色々と経験したから出来る提案かもしれません^_^

その折
『究極は塗装しない事』だと思い
これまた暴露試験をした。
『美しく経年変化する木は…』
これまた色々見えてくるんです。
話せば長いので
またの機会に^_^

 

 

 

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