姫路市飾磨区バリアフリーリフォーム工事③
2022/05/04 | 現場レポート リフォーム 断熱改修 トイレ/洗面/浴室 床/壁/窓/ドア
目次
姫路市バリアフリー工事、完成しました!
こんにちは!
佐工務店の岩佐です。
先日よりアップさせていただいていた姫路市飾磨区のバリアフリーリフォーム工事がこの度完成しました!
親の住む家の介護リフォーム
年齢を重ねてくるとどうしても浮き彫りになってくるのが、親の介護問題や自身の老後問題。
リフォーム業者とのやりとりもままならなくなった…そんな親御さんの子である50代〜60代の方々でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
老後のことを「問題」として捉えない様な快適なくらしを目指していきたいものですね。
身体機能が衰えてくるというのは具体的にどんなことがあるでしょうか?
高齢者の身体的特徴
※イメージ画像(引用元:写真AC)
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臓器能力の低下予備力・回復力の低下
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骨粗鬆症
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外観の変化や感覚器系の機能低下
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神経系・免疫系の機能低下
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恒常性維持機能の低下
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複数の病気や合併症の併発
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ADL(日常生活動作)機能の低下
…などなど、
感覚器系やADLの低下などを見ていくと、視力の衰えや筋力の低下、四肢関節の痛みや衰えなどが日常生活の中で気付きにくい危険に直接的に関わってきます。
ご自宅での介護でまず抑えたいところは、手摺り設置や床のバリアフリー化をお勧めします。
※イメージ画像(引用元:写真AC)
歩行可能であってもお年寄りは足が上がりにくくなってくるため少しの段差でもつまづきやすくなっています。
住居内外での転倒はお年寄りにとって一生を左右するものになります。
※イメージ画像(引用元:写真AC)
例えばほんの1〜2cmのお風呂場の入り口の段差につまづいて転倒し、大腿骨や骨盤骨折などの大怪我に繋がり、入院や足腰や膝を使えない状態が長くなると筋力や気力が戻らずそのまま寝たきりになってしまうこともあります。
少しのこと、少しのつまづきが、残りの人生を大きく変えてしまうことがあるのです。
※イメージ画像(引用元:写真AC)
古い家の場合はバリアフリーなどを意識せず作られているものが多いため、家の至る所にドア枠や和室襖などの段差があったりします。
それらのリスクを解消することで未然に事故を防ぐ環境を作り、車椅子や歩行器などでの宅内移動もスムーズになります。
尚、介護のリフォームは医療費控除対象にはなりません。介護保険の「住宅改修費支給申請」が可能です。
介護保険の「住宅改修費支給申請」
※イメージ画像(引用元:写真AC)
●対象となる工事
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手すりの取り付け
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段差の解消
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滑りの防止および移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更
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引き戸等への扉の取り替え
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その他、上記1から5の各工事に付帯して必要な工事
●上限額
要介護状態区分に関わらず20万円(分割して利用可能)
上限額を超えた部分については、全額自己負担になります。
対象工事金額の1割、2割または3割の負担になります。
●改めて20万円を利用できる場合
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転居した場合
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初めて住宅改修費の支給を受けた住宅改修の着工日時点における要介護状態区分を基準として、要介護状態区分が3段階以上上がった場合。
●手続きの概要
住宅改修の工事着工前に、市へ事前申請が必要です。
事前申請がない場合は、対象となる工事をされていても支給を受けることができませんのでご注意ください。
住宅改修を行う際には、ケアマネジャ-や施工業者等に、必ず相談をしてください。
各種申請書は下記姫路市ホーページよりダウンロードできます。
申請の概要など詳細についてもこちらをご参照ください。
参考:
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佐工務店では介護リフォームの事例として姫路市飾磨区でバリアフリーリフォーム工事を行いました。
和室から寝室、トイレ、洗面浴室までの断熱改修を含むバリアフリーリフォームとなりました。
生活動線を考えたバリアフリーリフォーム
こちらにお住まいのお母様のためトイレ、洗面、寝室、のバリアフリー化と光が行き届かない薄暗く感じる和室をリニューアルしました。
以前は掃き出しの窓だったところに腰壁をつけて窓サイズを小さくしました。
これによりベッドを壁いっぱいに設置でき、使い易くなります。
外から見たところ。
断熱改修をしながら、傷んだ木材や高さが揃わない部分など、細やかな調整をしながら木工事は進みます。
新しく材料を入れれば良いのかもしれませんが、そうなると費用もかさんでしまうので、生かせる素材は生かし、なるべくコストパフォーマンスの高い方法で、大工さんと一緒に工事を進めていきます。
木工事が終わり、次は壁の塗り替えです。
光が行き届かず、薄暗く感じられていた和室は、既存の壁より明るい色の聚楽を塗っていきます。
クロスよりかコストは高いですが、自然な風合いで今までの雰囲気を損なわい商品選択をしました。
既存の色と見比べながら色合わせをしています。
もう一方の和室の出入り口は開き戸から新しく引き戸にしました。
既存の柱の良い風合いに合わせて、引き戸のために取り付けた木材に茶色の塗料を塗っていきます。
その側の通路のトタン屋根も劣化が進んでいたのでこちらも波板の張り替えを行いました。
昔は塩ビ製が多いのでポリカ波板に張替えし強度をアップ↑↑
バリアフリーリフォームの完成
和室から寝室、トイレ、洗面所へと続くバリアフリーリフォームが完成しました!
和室から寝室への行き来は段差を無くし、バリアフリーの状態になっています。
こちらが寝室。
照明を取り替え、壁は白いクロスで明るく、側面の一面だけグレーのクロスをチョイス。
カラーを加えてアクセントにしました。これだけでも洗練された空間を演出してくれますね。
床材は自然素材をおススメする当社ですのでもちろん無垢材です。今回は桐の床材を提案。
とにかく、足触りが柔らかく冬で暖かを感じる事が可能。素材の色合いが白に使いので、明るさも期待できる。
ただ柔らかい分、キズが付きやすいのですが、今回は全体のバランスを考え桐床が最適と判断し提案しました。
実際生活されてお客様も納得の感触です。とても柔らかく感じ、高齢者には有難いとの事でした。
お気づきかもしれませんが、この寝室からトイレ・洗面所へ向かう出入り口はまだ7cmほどの段差があります。
実は元々、段差は20cm程もありました。もちろん、和室から寝室を抜けてトイレ・洗面所も全て含めた完全バリアフリー化も可能ですが、そうなると全ての空間の高さレベルを合わせることになり工事内容が増えてしまい、コストUPとなってしまいます。
コストと使い勝手&性能をバランスを見ながら、事前にヒアリングさせていただき、この段差で確認とご了承を得て工事をさせていただきました。
このくらいの段差であれば必要であれば段差解消スロープを使用して解決できると思います。
そして和室への出入り口は元々は開き戸であったために、使い勝手を考え吊り戸を提案。
吊り戸の金物は、ソフトクローズ金物を使用し閉める、開ける、手前5㎝ぐらいで自動で閉まります。
吊り戸で軽くすると、開閉はしやすくなるのですが、開け閉めの際に軽すぎるのでソフトクローズを使うのがおススメ。
既存は上部ガラスは無かったのですが、少しでも和室に光を入れる為、空間の抜けを作る為に上部にガラスを入れています。
建具素材は、タモ突板と自然塗料オイルで仕上げています。
トイレ側面のエンジ色の壁タイルは元々あったものをそのまま生かして、床はエンジ色タイルからフローリングマットへ張り替え、壁はクロスを張り替えました。
便器も入れ替え、使い勝手よくなりました。気分も一新できますね。
トイレ・洗面所共に段差を無くす為に床上げをし、掃除のしやすさや冷たさを感じにくい素材を提案しています。素材選びで体感も変わるので注意が必要です。
外壁も完成しました!
周りに合わせてモルタル+吹付でも良かったのですが、人目に付かない場所であるので、コストパフォーマンスが高い商品と思い提案しました。
木目調の商品をよくお見掛けすると思うのですが、人目に使いと言っても色合い等は合わせたいので、いろんなサンプルを取り寄せてこちらヨドプリントにしました。
姫路市バリアフリーリフォームのまとめ
当初、ご高齢のお母様のため子供さんからご相談があり、悩んでおられましたがあまりにも不便があり数年迷ってやっと決心がついたそうです。
ご予算のこともあるので一番何を改善したいか、既存のまま活かせるものはないか、どこを妥協していけるのか、様々な選択肢から落とし所を見出せる様、こちらで舵取りをさせていただくのも重要です。
お客様が住われながらのリフォームとなるので、できるだけ安全で速やかに工事が行われるよう工程管理や細やかな配慮ができるよう努めています。
信頼関係を作りながらより良い暮らしができるためのお仕事ができれば嬉しいですね^^
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