断熱材をどれくらい入れると高断熱住宅になる?断熱材のいろは
2024/03/12 | タスクコラム 断熱改修目次
断熱効果を上げるには断熱材だけが大事?
近年、しきりにエコ住宅、高断熱高性能住宅が叫ばれており、国が補助金を出してでも日本の住宅を高性能住宅へ変えていこうという動きになっています。
開口部以外の断熱材は「繊維系」と「発泡プラスチック系」の大きく2つに分けられます。
繊維系は「グラスウール」や「ロックウール」「セルロースファイバー」などが代表的で、細い繊維の間に空気を閉じ込めることで断熱性能を発揮します。
一方の発泡プラスチック系は「硬質ウレタンフォーム」「ビーズ法ポリスチレンフォーム」「押出法ポリスチレンフォーム」「フェノールフォーム」などが代表的です。独立した気泡の中に空気を閉じ込める発泡プラスチック系断熱材。軽くて耐水性があり、微粒子の粒の中に空気を閉じ込め、高い断熱性能を発揮します。
それぞれ断熱性能、コストは様々。
お金をかければ最強断熱住宅になりますが、トータル的にみて「コスパ最強」な断熱材の選び方や使い方を見ていきましょう。
■断熱材はどこに入ってるの?
家の中に入っている断熱材の箇所は、主に6つ項目があります。
それぞれの項目で個別に断熱性能をアップすることが可能です。
●窓
もっとも熱が出入りしやすい開口部が窓です。開口部では熱の58%が流出していますというデータもあります。その為に窓の性能を上げるのは大切ですが、
日射取得も必要。その為にサッシ・ガラスは方角によって使い分ける。リフォームの場合は内窓を設置して二重窓にすることで、工期も短く比較的簡単に断熱性能をアップできます。
●壁
高性能断熱材で壁面の断熱性能を高めます。
●床下
床下からの冷気や住まい全体の保温性をアップできます。
●天井裏・最上階
天井を断熱することで屋内の上部に集まった熱を逃さず、家全体を暖かく保ちます。
熱抵抗値(R値)とは?
高断熱住宅をつくる上で、大切な断熱性能を比較する為に、Rという数値(熱抵抗値)を使うととても簡単に比較する事ができます。
これは「熱の伝わりやすさ」を示す数値です。
一般的に、この値が小さいほど熱が伝わりにくく、高性能な断熱材とされています。
1÷(熱伝導率÷材料の厚さ)= 材料の厚さ[m]÷熱伝導率[W/(m・K)]
この値が大きいほど、熱が伝わりにくく、断熱性能が高い。
断熱材の「熱伝導率数値がいいから断熱性能が高い」という事ではなく、断熱厚さもとても重要なんです。
※「熱伝導率」は材料によって決まっている数値です。
熱伝導率は省エネルギー基準の資料内に材料別の表が用意されていますので、そこから熱伝導率を確認します。
断熱材を選ぶ基準は
安くていい断熱材を壁内にパンパンに詰め込む事。
昨今では、付加断熱と言って、
柱厚プラス、壁をふかし壁を厚くつくり断熱厚みを増やす工法もございます。
難燃性のある断熱材は?
高性能住宅・建材用 冷凍・冷蔵倉庫用にも使用されている「スタイロフォームEX」は、酸素指数(LOI)が26%以上と消防法の指定可燃物には該当せず、保管等での規制はなく、難燃性に優れています。
また、新聞紙・段ボール・木材チップなどの原料とホウ素から作られる「セルロースファイバー」は、ホウ素に難燃性という特性があり、火がついても表面が炭化しそれ以上燃え広がりません。
セルロースファイバーはホウ素の含有量によってその品質が左右されますが、高品質のものは防虫性能や撥水性、防火性能も高く、「最強の断熱材」と謳う所以かもしれません。
ただ、材料の扱いが難しく専門の知識と技術を持って施工しないと窒化による断熱欠損が起こることもあるため、コストも高く注意が必要です。
断熱材のいろは まとめ
熱抵抗値が良いものほど優れていますが、性能に比例して価格も上がります。
大切なのは、限られた予算の中で高いコストパフォーマンスを実現することです。
家づくりは熱伝導率という数字も大切ですが、コストパフォーマンスの良い施工方法や素材を選びたいですね。
気になることや小さなお困り事などあれば、お気軽にご相談ください。
関連記事はこちら
姫路断熱改修リフォーム㉒ 愛犬と暮らす終の住処が完成!!
高騰する電気代!暖房と断熱対策のいろは
補助金で賢く性能向上リノベーション
佐工務店では、
お客様のご要望の中に隠れた目に見えないお困りごとも発見し
より幸せなライフスタイルへとお導きできる様、常に心がけています。
リフォームや修理、小さなお困り事でもお気軽にお問い合わせください。
お電話でも受付しております。