そのお風呂、安全ですか?高齢者に使いやすいユニットバスとは?

そのお風呂、安全ですか?高齢者に使いやすいユニットバスとは?

2023/09/13 | 現場レポート トイレ/洗面/浴室

こんにちは!

佐工務店の岩佐です。

去年から今年にかけて、リフォームラッシュ。

特に住宅の省エネ化を推進するため、国が補助金を投入して推進事業が行われています。

お風呂リフォームのご相談があり、お話をお伺いしたところ、介護認定を受けられている方のお宅ということで、「住宅改造費助成事業(特別型)」を利用したユニットバスへの入れ替え工事を行いました。

 

お風呂が億劫に・・・その原因は?

高齢になると徐々に筋力や気力が衰え、身の回りのことも段々と億劫になってくると聞きます。

古い住宅のお風呂の多くは在来浴室が多く、コンクリートやタイルで作りつけられていたり、浴槽もストレートで深さのあるものがよく見られます。

筋力や関節の動きに衰えがみられてくると、このような床から浴槽のヘリまでの高さや浴槽の深さがまたぎにくくなり、動作的にネックになってきます。

 

今回のお客様宅の浴室は、当初こんな感じでした。

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工前

 

床から浴槽上までの高さが60cmあり、結構高さがありますね・・・。

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工前

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工前

浴槽の深さも55cmあります。

肩まですっぽりお湯に浸かるには良いですが、浴槽をまたぐには少し深いかもしれません。

 

さらに浴室の出入り口も13cmと、かなり段差があります。

 

高齢になると筋力の衰えや関節の柔軟さが徐々になくなると言われています。数センチの段差で転倒することもありますから、家の中でその様な場所を極力無くしていくのが、安全な環境といえます。

ではどのような対処方法があるでしょうか?

 

ユニットバスを補助金でお得に入れ替える

介護認定を受けられている方であれば、介護保険制度を利用し、支給限度基準額一人あたり20万円(内1割〜3割自己負担)までの助成金で必要な改装工事を受けることができます。

主な内容は手すりの設置や段差の解消、引き戸への取り替え、様式便器への取り替えなどですが、介護保険制度に上乗せして助成を受ける【住宅改造費助成事業(特別型)】であれば、すべての要件をクリアすれば上限100万円まで助成を受けることが可能になります。

ただし、同じ世帯に複数人介護保険認定者がいても原則1世帯1回限りとなり、満額の20万円残っている状態(初めての申請)であり、かつ同時利用することが条件となります。(※要介護度が3段階以上重度の認定を受けた時は再利用可能)詳しくは担当のケアマネージャーさんや、市の介護福祉課などにご相談ください。

 

今回は【住宅改造費助成事業(特別型)】を利用して、洗練された、おしゃれで清潔感のあるイメージのお風呂になりました。

 

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工後

 

 

高さのある浴槽を入れ替えることで、浴槽への入りにくさを解消しました。

これにより、浴槽は洗い場床から42cmまでとなり18cmも低くなりました。さらに浴槽の深さも55cmから48.5cmへと6.5cm浅くなったことで、足の着地点が近くなり、入浴時の足元の不安も解消されました。

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工後

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工後

 

 

そして浴室へ入る際の段差もかなり高かったこともあり、

出入り口もバリアフリーにしてスムーズに出入りできる様になりました。

 

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事
⬆︎施工後

身体的な使いやすさだけでなく、新しいユニットバスは掃除もしやすくなっています。

 

 

 

介護保険制度を利用し手すりも設置

介護保険制度そのものの、手すりの設置も行っています。

こちらは戸建て住宅ですので、玄関の階段部分、玄関内の出入り口から廊下へ、そして浴室内にも設置しています。

介護保険:手すり設置
⬆︎施工後

 

介護保険 手すり設置前
⬆︎施工前:玄関内部

 

介護保険:手すり設置
⬆︎施工後:玄関内部

 

住宅改造費助成事業(特別型)を利用したUB入れ替え工事:手すり設置
⬆︎施工後:浴室内

 

 

洗面化粧台も取り替え新たにリフレッシュ

古くなった洗面台も老朽化が進んでいたため、この機会に新しいものに取り替えることになりました。


⬆︎施工前

 


⬆︎施工後

壁紙も一新して、清潔感のある明るい洗面スペースになりました。

 

10万円前後でできるお風呂リフォームとは?

介護保険を使うとかなりお得に部分的なリフォームが可能になりますが、一般的な費用相場はこの様になります。

・浴槽塗装:9~12万円
・壁全面塗装::9~13万円
・床シート貼り:7~8万
・床タイル上貼り:7~10万円
・浴槽交換(据え置きタイプ):10~12万円
・浴室内の手すりの設置:1.5万~3万円
・窓の目隠し用の格子の設置 :5万円前後
・内窓の設置:6万円前後
・窓ガラスの交換 :5万~15万円
・浴室のドアの交換 :7万~15万円

このように、予算が10万円ほどであっても、上記のようなリフォーム工事が可能です。

とはいえ、浴槽のみの塗装など部分的なリフォームよりもやはり浴室ごと、ユニットバスにされるパターンが多いです。

ちなみに今回のリフォームは、TOTOの「サザナ」0.75坪サイズ。

ユニットバス入れ替え、洗面周りの壁、天井クロス張替え、床貼り替え等も含んで100万~150万くらいになりました。

 

介護保険制度を利用したユニットバス入れ替えのまとめ

介護認定を受けられている方がいる世帯では、【住宅改造費助成事業(特別型)】を利用し、要件をクリアすることでお風呂のリフォームもお得にできることがわかりました。

詳しい要件は所得状況により異なるため、具体的な費用の算出は難しいですが、担当のケアマネージャーさんや改修工事業者さんと連携して、少しでも快適に過ごしやすい我が家になれば良いなと願っております。
何か気になることがあれば弊社にもお気軽にご相談ください。

詳しい制度の内容は、姫路市のホームページをご覧ください。

住宅改造費助成事業(特別型)(姫路市)▶︎

 

 

 

関連記事はこちら

姫路市ユニットバス入れ替え工事。明るく掃除のしやすい空間に。

 

ユニットバス入れ替え工事。解体するまで見えないことも想定。

 

お風呂リフォームの気になるまとめ!

 

 

 

佐工務店では、

お客様のご要望の中に隠れた目に見えないお困りごとも発見し

より幸せなライフスタイルへとお導きできる様、常に心がけています。

リフォームや修理、小さなお困り事でもお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームはこちら

お電話でも受付しております。

 

 

Copyright ©2021 All rights reserved.