白洲そとん壁スチロゴテ仕上げと経年劣化
2021/07/24 | 現場レポート タスクコラム 外壁改修 自然素材目次
白洲そとん壁スチロゴテ仕上げの外壁改修工事
現在、築20年経過した白洲そとん壁スチロゴテ仕上げの外壁改修工事を行っております。
この記事では姫路市地域密着の注文住宅、自然素材リフォームの佐工務店がそとん壁の経年劣化の状況などについてわかりやすく解説しています。
20数年経過していますが、白洲そとん壁スチロゴテ仕上げは、落ち着きのある雰囲気があります。
そもそも、そとん壁という言葉を初めて聞く人も多いかと思います。
また、スチロゴテ仕上げって何?というかたもいるのではないでしょうか?
それぞれ佐工務店代表の私が解説していきます。
白洲そとん壁とは?
そとん壁とはシラスと呼ばれる火山灰から出来ている外壁材(建物の外部を構成する建材や素材)の事です。
一般的にシラスは、九州南部に位置する広大なシラス台地が有名で、シラスというう言葉の由来は「白い砂」とも言われています。
シラス台地は水分を保持しにくいという特徴があるのですが、この特徴を外壁で考えると防水対策になるという点が挙げられます。
その他にもいくつかのメリットがあるので、紹介していきます。 ちなみに、白洲というのは「スーパー白洲そとん壁」という商品名から白洲そとん壁と呼んでいます。
白洲そとん壁のメリット
そのメリットは、先ほど紹介した防水面で優れているという点です。
くの字流動現象と呼ばれるそとん壁独自の防水の仕組みが働き自然素材でありながらも防水効果が高い外壁材になっています。
その他にも
- ・夏は涼しく、冬は暖かいので節電に繋がる
- ・透湿機能で結露やカビ対策になる
- ・マグマセラミックと呼ばれる程、高い耐久性がある
といった点があげられます。
また、自然素材というデザイン性から見た目が良く、継ぎ目のない美しさや、人の手で塗られた質感を気に入っている方もいます。
白洲そとん壁のデメリット
メリットばかりではなく、もちろんデメリットもあります。
大きなデメリットとしては、
- ・壁材(塗壁)として費用がかかる
- ・工事期間が天気にも左右され長くなる
- ・ひび割れが発生する可能性がる
- ・そとん壁の粉が落ちる場合がある
といった点があげられます。
ただし、メリット部分も含めてトータル的に考えると大きなデメリットにはならないかと思うのと、メリットしかないという壁があれば全ての家の壁が同じものになってしまうので、デメリットは理解しながらもデメリットにならないように予防していく意識が大切になります。
白洲そとんかべスチロゴテ仕上げとは?
上記のメリットにも書いたよう、自然素材の壁を人の手で仕上げるという部分にオシャレさが出てくるのです。
その一つとして、白洲そとんかべスチロゴテというコテで仕上げるスチロ鏝仕上げというものがあります。
左官屋さんの道具としてコテを一度くらいはみたことがあるかと思いますが、いろいろな形状や材質のコテがあり、スチロゴテもその一つです。
そとん壁をスチロゴテ仕上げする良さは、職人さんの手加減やコテによって、世界に一つだけの壁を作り上げる事が出来る部分にもあります。
白洲そとん壁スチロゴテ仕上げの経年変化
そんな白洲そとん壁スチロゴテ仕上げの壁ですが、やはり経年変化をさけて通ることはなかなか難しいです。
写真は、物置を移動する前と移動した後の写真です。
白洲そとん壁スチロゴテ仕上げに20数年蓄積した汚れ方が分かります。
このそとん壁の汚れ除去工事に関してはこちらの記事で解説しています。
防水性があり耐久性が高いとは言え、やはり外に露出された部分ではあるので、今回のケース以外にも、排気ガスや粉じんなどで汚れが付着し、更にそのままで紫外線を浴びて汚れが焼き付いてしまう場合もあります。
こうした汚れはなかなか落としにくく、時間もかかるので日常的なケアとあわせてキズやクラック(亀裂やヒビのこと)がないか点検してもらうのも良いでしょう。
白洲そとん壁スチロゴテ仕上げ以外、メンテナンスが必要な箇所は?
先行で足場を組んだ事で、白洲そとん壁スチロゴテ仕上げ外壁以外の部分で経年劣化で、雨漏りリスクがないか破損していないか・・・など、今後、数十年メンテナンスフリーで対応できるかを確認していきます。
ガルバリウム鋼板の屋根
屋根端部の写真
アンテナの写真
いくつか、チェックするポイントございます。
チェックするかで、今後のメンテンナンスのランニングコストや、暮らしに大きな違いがでます。
もちろん必ずこの機会にメンテナンスしなければいけないのか?
と言うと、そう言う訳ではありません。
現況をお知らせする事で、オーナー様の今後のメンテナンス計画を立てる事ができると思います。
何か問題が起きて、急な出費が発生するより、ある程度の予測をしておけば、準備ができると思うんですよね。
これが、塗装屋さん、屋根屋さんだけでは、判断する事が難しく、やはり工務店や信頼出来るパートナーに依頼することで、トータルでサポートができると思うんです。
まとめ
そとん壁スチロゴテ仕上げには外壁としての様々なメリットや、自然素材をつかって人の手で仕上げる、デザイン性とオリジナル性があふれています。
もちろん、デメリットや定期的なアフターケアといったメンテナンスも必要になってきますが、佐工務店はどこに頼めばいいか分からない小さな工事やスポットで点検も行っておりますので。
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