家のベランダや窓は大丈夫?絶対防ぐ!転落事故
2022/11/04 | タスクコラム 見守り点検 困りごと対策家の内外に潜んでいる「声なき危険」
※イメージ画像です。(引用元:写真AC)
こんにちは!
佐工務店の岩佐です。
11月に入り、いきなり悲しいニュースが飛び込んできました。千葉県のタワーマンションの25階から2歳の男の子が転落して亡くなった事故。両親不在の理由については分かりませんが、現場の状況からするとバルコニーにはキャンプ用のイスがあったとのこと。小さい幼児に危険性をしっかり教えるというのも、大事ではありますがすぐに理解させるにはなかなか難しいと言えます。
となれば大人がしっかり対策を立てるしかありません。動きが活発になってきた幼児は、身につけた知恵をどんどん試して成長していく性質があります。登れる場所があったらどんどん登ってしまいます。
おうちキャンプやBBQ、ティータイムなどためにおしゃれで活用的なバルコニーにして、豊かなライフスタイルを送りたいという思いも分かりますが、幼児や児童の危険回避という目的では、バルコニーやベランダに上り降りできるような物を置かないのは大前提です。
また、転落事故は高層マンションに限ったことではありません。一戸建ての2階バルコニーや1階窓からの転落でも、命を落としたり後遺症が残るほどの大怪我に至ることがあるのです。
どんな対策方法がある?
※イメージ画像です。(引用元:写真AC)
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ベランダに物を置かない
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エアコン室外機の配置を柵から60cm以上離す
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幼児の手の届かない窓の高所に補助錠をつける
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隙間を簡単に捲られない防護ネットの設置
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室内の窓の近くにソファーや棚、物を置かない
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窓、網戸、ベランダ手摺りなど、劣化でグラグラしていないか定期的に点検する
初夏のあたりから窓を開けておく機会が増えるので、夏場に事故が多くみられるようです。
もたれた網戸が劣化していて枠が外れたり網が破けたり…という事故もあります。子どもは動きが活発なので勢い余って事故になることがあります。
補助錠についても物心ついてくると大人を真似て鍵をはずせてしまう子もいます。子どもの手の届かないところに補助錠を取り付けましょう。
また、市販の転落防止ネットはしっかりと隙間なく固定できる対策をしなければ、10cmほどの隙間でも幼児の体はすり抜けてしまう場合があり要注意です。
高所恐怖症ではなく「高所平気症」?
※イメージ画像です。(引用元:写真AC)
高層…とまで行かなくても、マンションなど高所にある部屋に住み慣れることで、高い所にいることに恐怖感が少ない「高所平気症」になる子どもが増えているようです。
幼少期から高層ビルやマンションに住んでいると、高低差の区別がつかないという声が多く挙げられているようです。
一般的には、「高いところに恐怖を感じないという感覚が治るのは4歳までが望ましい」とされており、それまでにその感覚を治すように、低いところに住むことで、高低感覚が通常に戻っていくそうです。
また、上階へはエレベーターではなく階段を使わせたり、小さなジャングルジムで遊ばせて、小さな怪我くらいで良い意味で「恐怖感」を体験させることで、高いところで遊ぶのは危険だということを分からせる方法もあります。
親がきつく言い聞かせると守る子どもは多いので、子どもを守るためにもまずはしつけていくことも大切ですね。
ウィキペディア
高所平気症 ▶︎
家の中の危機管理
※イメージ画像です。(引用元:写真AC)
このほかにも、幼児にとっては家の中にさまざまな危険が満ち溢れています。
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階段の欄干の隙間からの転落
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階段に滑り止めや手摺りがなく足を滑らせて転落
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テーブルや棚の角に頭をぶつけて怪我
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溜め残していた浴槽の少量の水で溺れる
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ドアや窓で指を挟んで怪我
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ポットやアイロンを不用意に触りやけど
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敷物などの少しの段差でも転んで怪我
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電化製品のコードが首に絡まり窒息
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手足をバタつかせた乳幼児にかけていた布類で窒息
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つるんと喉を通るぶどうやゼリー、ボタン電池や細かいおもちゃ、物などの誤飲で窒息
東京消防庁が公表したデータによると、すべての年齢層で「ころぶ」と「おちる」が多く、高齢者は「ころぶ」が60%超え、幼児についても「ころぶ」35%超え、「おちる」は20%超えでした。
転落防止と危機管理のまとめ
※イメージ画像です。(引用元:写真AC)
住宅の種類や状況にもよりますが、幼児にとって危険なものは高齢者にとっても危険になる場合があります。少しの段差や浴室に残していた水などがその危険の例です。認知症がある場合にはさらに幼児への危機管理と酷似するものがあるかと思います。
また、窓や網戸、手摺り、塀などは、不備があれば健常な大人でも事故や怪我につながる元になります。家の中や周囲の安全管理を今一度見直して、安心して年越しを迎えられるよう、点検しておきましょう。建物に携わる工務店としても、悲しい事故は絶対に防いでもらいたいと切に願います。
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子どもの安全研究グループ
高層階からの転落事故 ▶︎
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