現場に行かないリモート品質管理!?

現場に行かないリモート品質管理!?

2022/08/08 |

現場監督がリモート管理で現場に行かない!?

リモート管理

業界誌にこんな記事が出ていました↑

このキャッチコピーを見れば大半が

「できるわけないやん!」

でしょう。

現場監督の経験が長い私はもちろんそう思っています。

 

現場行ってなんぼの世界、どれだけ経験するかで現場の納まりやトラブル対応など

どんどん身に付きます。

どの業界でも同じですよね!?

しかも

「未経験者でも50棟管理できる仕組み」ときたもんです!!!!!!

これだけ切り取れば

無茶苦茶ですやん!!逆に負担になるやろ!?と思うのですが、

 

冷静に読めば、

タイトルが誇張されてるので、

編集の思うツボで・・・まんまと(笑)

タイトルに反応している自分を少しなだめ冷静に記事を読み返します。

 

確かに現場監督の業務は多岐に渡ります。

それぞれの会社によりますが

少数精鋭の建設会社の監督は、自分の現場に関わる全て、今までのお客様のメンテナンス対応、社内行事、軽微な工事の見積り、など多岐に渡ります。

打合せはお客様に合わせ週末が多く、平日は業者さんから電話が鳴り響くので休んでも休んだ気にならない。

拘束時間は長く、なかなかのストレスが溜まる業務だと思います。

それを少しでも解消すべてく、

現場監督の業務の一つをリモートで、

別の担当者が行うという記事でした。

 

忙しい現場監督ならそれだけでも「ありがたい!!!」と思うはずです。

中には、「それぐらいならあまり変わらないので・・・」という監督は居てるんですが、これはダメ。

このタイプは、上司が無理にでも業務分散させてあげる事が必要。

 

中には、「現場監督たるや、全て把握して物件に関わる事全て担当者がすべきである!!!!」という考えの方も居られますがこの手の上司の部下は大変。

こんな上司の下で業務をこなせる人材は、

恐らく相当できる人材で、出来すぎるので年々物足りなくなり他社転職に・・・

それ以外のタイプの人材は、大変すぎて途中で辞めちゃうでしょうね。

 

他の業界では、業務を細分化し部署変えなども頻繁にある。もちろん会社の規模は違う。

規模は違えど建設業界に置き換えが出来る事も沢山あり

より働きやすくなる、技術力があがる、チーム力があがる、メリットは多い。

 

そもそもなぜ、効率化をするのかと言えば・・・

それは、新築、リフォームなどを依頼してくださるお客様に

今提案できる最高のパ―フォンマンス(家造り)をする為。

至ってシンプルなんです。建設業は。

お客様が目の前にいらっしゃる。

そのお客様に満足して頂くためにはどうしたらいいのか??

からなんです。

 

現場監督はお客様と一番接する機会が多く、

恐らく、家を建てた後は、設計者より現場監督方がお客様から頼りにされる場合が多いでしょう。

それぐらい、現場監督は大切な役割なんです。

現場を取りまとめる現場監督が健全であれば

やはりお客様との関係も良好です。

あとは「愛」でしょうね(笑)

そこに愛はあるんかぁ?とはよく言ったもんで

関係者、お客様を思う気持ちがあれば

現場は上手くいくもんです。

 

現場に行かない(効率化)ことを目的にするのではなく、

いいものを造る気持ち、お客様や業者さんの事を思える健全な状態を維持できる事を目的に進める事が大切ですね。

 

今の時代「働き方改革」という言葉のもと労働時間が制限され効率化を優先する風潮が強まっています。

これからの若い世代が効率化の先に未来があるのか??とふと思う。

例えば、初めてするスポーツや勉強など何度も失敗しながらもチャレンジし続けた記憶があると思うんです。

本や動画だけではなく、実際の経験があってこそ少しづつ成長をする。それを見守るのが親であったり、会社であれば上司の役割。

非効率の仕事をさせるのがリーダーの役割でもあると思います。

 

長時間労働や、無駄を省く事は大賛成ですが、

もがき苦しみ、非効率を経験した人にしか見えない景色があるはずなんです。

非効率化な状況で鍛錬を積んだ人が効率化の本質を理解できるでしょうし、

人として大きく成長でき会社として重要な人材になるでしょうね。

 

「効率化」+「愛」で頑張っていきたいですね。

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