木ずりの荒壁を「和モダン」に生かしていく
こんにちは!
佐工務店の岩佐です。
日中は湿気も気温も高い残暑が続きますが、
姫路古民家、町家リノベーション工事は
今日もじっくり、続けています。
今日は、町家の壁に多い、
漆喰壁の下地裏面についてです。
町家施工当時は、
漆喰壁の下地に荒壁と言われる土を、
3センチぐらいの幅の木ずり(下地板)に
くわえ込む様に塗り付け、
その荒壁の上に漆喰を塗って仕上げています。
今では考えられ無い手間暇(汗)
解体後に改めて眺めると、
木ずり下地の均一感があまりにも美しい!
…ので、
はみ出た荒壁の土だけ削り、
下地だった壁を仕上げとして
そのまま使うという
ご提案をさせていただきました。
土を削りとった後の木ずりは、
まるでボーダータイルの
かき落とし仕上げ様な見え方。
町家の古さや、素材は唯一無二ですね。
昭和レトロ感を品よく醸し出し
ノスタルジーに浸れる空間へ。
仕上がりの楽しみがまたひとつ、増えました。
まだまだ古さを生かす追求は続きます^_^
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