海外製食洗機を比較!おすすめのビルトイン食洗機を工務店目線で解説!
2021/12/13 | タスクコラム リフォーム キッチン 設備キッチンのリフォームやオーダーキッチンを検討している方の中には、海外製食洗機の設置を考えている方も多いのではないでしょうか?
時短家電として食洗機はだいぶメジャーになりましたが、日本での食洗機普及率はまだ30%程となっています。更に置き型やビルトインタイプ、乾燥方法など選択肢が多くあるのでどれにすればよいのかと迷ってしまうという場合もおおいにあるでしょう。
この記事では地域密着型の工務店を展開する佐工務店がプロの視点から海外製食洗機に関してわかりやすく解説していきますのでご安心ください!
余談ですが、食洗機の正式名称は食器洗い乾燥機といい、略語として食洗機が使われています。サイトによっては食洗器と表記してある場合もありますが、この記事では食洗機として統一させていただきます。
目次
海外製食洗機ってどう?
- ・オシャレなデザインにこだわりたい!
- ・1日分の食器をまとめて洗いたい!
- ・予洗い不要の洗浄力を求めている!
といった要望を叶えることが出来るのが海外製食洗機の魅力です。でもよくよく考えてみると上記に記載したような要望は食洗機の導入を検討している方たちの殆どが希望している内容なのではないでしょうか?
つまり、海外製食洗機はそれくらい素晴らしい部分がたくさんある家電なのです。もちろんメリットもあればデメリットもしっかりあります。以下で海外製食洗機のメリットとデメリットを紹介していきますので参考にしてみてください。
海外製食洗機のメリット
海外製食洗機のメリットは主に3点あります。
- ・オシャレなデザイン
- ・洗える食器の量が大容量
- ・洗浄力が高い
それぞれについて解説していきます。最初の「オシャレなデザイン」というメリットについてですが、人によって好みも違うので日本製の食洗機がダサいという意味ではないものの、それ以上に海外製食洗機はオシャレでスタイリッシュなデザインのものが多くあります。
アメリカのTetra(テトラ)という食洗機はApple製品やSONYのWEGAといった世界中でヒットしているプロダクトを多く手がけるFrog Design(フロッグ・デザイン)という所がプロダクトデザインを担当しており、どんなインテリアにも馴染むシンプルでスマートなデザインになっています。
次に「洗える食器の量が大容量」という点ですが、これは海外と日本の食器を洗うという習慣の違いもあります。海外の場合は1日分の食器を一気に洗うという文化がある為、幅60cm以上といった大容量の食洗機が基本です。1日の始まりや終わりに一気に洗うといったスタイルになります。一方、日本の場合、食事ごとにこまめに洗う習慣がついているといった点や、キッチンの広さという面もあり、コンパクトな容量の食洗機が主流になっています。
最後に「洗浄力が高い」というメリットは、海外製食洗機の場合は基本的に予洗いという概念がありません。予洗いとは食洗機に入れる前に、食器についている汚れを予め少し落としておくことです。つまり予洗いが必要ないということは、かなり汚れた食器をそのままいれてもきれいに洗うことが出来るという洗浄力があるからになります。
海外製食洗機のデメリット
では海外製食洗機のデメリットにはどういったものがあるのでしょうか?こちらも主に3点解説していきます。
- ・価格が高い
- ・乾燥面で弱い
- ・キッチンに設置する制限が多い
まず「価格が高い」という点ですが、海外製食洗機の場合メリットでもお伝えした容量の大きさや海外から輸入してくる輸送費、日本製のシステムキッチンに設置出来ずにオーダーキッチンとして設置する。といったように費用が高くなる要素が多くあります。
また、本体価格+設置費用だけでなく、食洗機に使用する洗剤もリンス剤という食器を乾燥させやすくするものを使ったり、洗剤のタイプも液体ではなくタブレットタイプのものが指定されている(一般的に液体洗剤よりもタブレットタイプの洗剤の方がコストがかかります)といったランニングコストの視点も入ってきます。
上記で説明の通り、海外製食洗機は余熱乾燥方式といって食器をすすぐ際に高温のお湯を使用して食器を温め、温まった食器から水分を蒸発させて乾燥させるシステムの仕組みをとっています。その為、食洗機内の食器が少なかったり、熱持ちが悪いプラスチック製品などは乾燥しにくいといったデメリットがあるので乾燥面は国内製の食洗機よりも劣る場合があります。
「キッチンに設置する制限が多い」というデメリットに関しては、海外製食洗機の場合ビルトイン型食洗機のパターンがメインで置き型や卓上型と言われるタイプの食洗機がラインナップとしてない場合が殆どです。更にビルトイン型であっても国産のシステムキッチンに収まるかは海外製食洗機のブランドにもよるので、そういった辺りでも制限が国産の食洗機よりも多くなるでしょう。
海外製食洗機のメーカーとブランド紹介
この項目では海外製食洗機で人気のある5つのメーカーとブランドを紹介していきます。
miele(ミーレ)
ドイツの電気・家電製品メーカーであるmieleは時代の変化にも対応できるデザイン性と家族構成の変化といったライフスタイルに合わせて、様々な洗浄プログラムが用意されています。
また、20年といった長期的な使用を前提に設計や素材選定、各種テストを行っており、通常出荷前の検査は一部の製品をランダムにピックアップして検査するのですが、mieleの場合は出荷前に全数検査をしているのも特徴になります。
長期的な使用を前提に考えられているので、製品廃盤後も部品を15年間確保しているのも魅力的です。
AEG
AEGもドイツの電気メーカーであり、高い洗浄力がありながらもこの項目で紹介する海外製食洗機の中で一番コストパフォーマンスがよい商品を多く取り揃えています。
ComfortLift(コンフォートリフト)と呼ばれる世界初の機能があり、下部のバスケットを上部バスケットの高さまで持ち上げることのできる機能がついています。この機能のおかげでかがみながら食器を出し入れするといった必要がなく、楽な姿勢で出し入れを行うことができます。
60cmなら13人分、45cmでも9人分の食器を一度に洗うことができる大容量になっています。
ASKO(アスコ)
スウェーデン発の世界的家電ブランドであるASKOはキッチン、ランドリー、業務用の3分野で製品を製造しており、家庭用機器も業務用と同じ製法でつくられています。
ツナシマ商事という会社が総代理店を勤めており、この会社は家電の輸入において日本で65年以上の実績がある為、海外製品とは言えメンテナンスのサポートやアフターケアといった商品購入後の不安も少ない海外製食洗機になります。
特許も取得しているスーパークリーニングシステムはフィルター部分を常に洗浄する機能なので、衛生面で考えてもおすすめのポイントになります。
GAGGENAU(ガゲナウ)
1683年にドイツで設立されたビルトインキッチン機器メーカーであるGAGGENAUの海外製食洗機は独自のヒートエクスチェンジャーシステムにより割れやすいグラスにもダメージを与えることなく洗いあげることが可能です。
その他、洗う食器の種類によって上段と下段の2つのバスケットとカトラリートレイといった内部のレイアウトを自由に変更することもできます。
食洗機内にある3つのバスケットには全てスムースランニングレールが採用されているので、食器の出し入れがとても簡単なのがおすすめです。
BOSCH(ボッシュ)
100年以上の歴史があるBOSCHは自動車機器サプライヤーからスタートし、その後に世界屈指の電動工具メーカーとしても成長しました。1933年に家電市場へ進出し今までの技術力をいかした製品の開発を続けてきました。
食洗機に関しても1964年に発売を開始した老舗メーカーとなり、過去には販売実績世界No.1ブランドにもなっています。
BOSCHの食洗機は日本製のキッチン規格にもフィットする製品が多くあり、上部2段のトレイを外すことによりフライパンやバーベキューで使用した鉄板、魚焼きグリルといった大きいものでも食洗機で洗えることが特徴です。
日本製食洗機との違いや比較
ここまでお読み頂いた方は、海外製食洗機のメリットやデメリット部分の項目で日本製食洗機との違いをある程度把握できたのではないでしょうか。
ここでは、改めて日本製食洗機との違いについておさらいしていきます。違いのポイントは大きく3つです。
1つ目は洗える容量です。海外製は幅60cmの食洗機が基本ですが、国内産のものは45cmが主流となります。この15cmの差が食器にすると2倍近く洗える食器の両に差が出てきます。
2点目は洗浄力です。使用する電圧がそもそも違い、海外製が200Vに対して、国内産は100Vになります。また、海外製の食洗機は予洗いが不要なのが基本となるので高い洗浄力があります。
3点目は乾燥方法の違うです。海外製は主に余熱乾燥方式(上記で解説)で食器を乾燥させるのに対して、国内産は強制乾燥方式といって乾燥の際に高温の温風を使い余熱の熱を更にあげて乾燥させます。
比較をざっくりとまとめると海外製食洗機は国内産と比較し「大容量の食器をパワフルにしっかりと洗えるけれど乾燥が弱い」といった感じになります。
海外製食洗機を選ぶ際の注意点
予め絶対にチェックをしておかなければいけないのが、海外製食洗機がきちんと設置できるか。という点になります。
様々な海外製食洗機を検討後、製品を決定したものの自宅のキッチンにはサイズ的に設置できないということになってしまうと、再度1から選び直しになってしまいます。オーダーキッチンを検討している方でも天板の高さを基準に考えていた場合、希望の製品が収まらないといったトラブルもありえます。
そうならない為にも事前のサイズチェックは慎重に行いましょう。
海外製食洗機を安く購入する方法
国内産食洗機よりもコストの面で費用がかかる海外製食洗機を、安く購入してコストを抑えたいと考えている方も多くいらっしゃいます。
海外製食洗機を安く購入する方法としては主に2つアドバイスをしておきます。
1つ目はモデルチェンジのタイミングや輸入代理店がセールを行っている時に購入する方法です。
もう1つはせっかく安く製品を入手しても、設置代金が高かった場合、結果的なコストはあまり変わらないというケースもあり得るので、製品の購入金額はそこまで安く出来なかったとしても設置代金を割引して貰い、結果的なコストを抑えるといった方法です。
どちらにしろ、製品を購入した場合は必ず設置が必要になってくるので、製品の購入費用と設置費用はセットで考えておくとよいでしょう。
海外製食洗機のまとめ
海外製食洗機には国内産食洗機とひと味違った良さがたくさんあります。なによりも食洗機は時短家電の一つなので、ライフスタイルにあわせてよりQuality of Lifeがあがる選択をしてみるとよいしょう。
選択肢の幅を広げる為に専門業者へ相談するのも一つの手です。ちなみに佐工務店では海外製食洗機は得意分野になるのと小さなお困りごとから親身になって対応していますので、お気軽にご相談くださいね!
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