造作キッチンは必ずしも高くない!利便性とシステムキッチンとの比較
2023/04/21 | タスクコラム リフォーム キッチンこんにちは!
佐工務店の岩佐です。
リフォームや家の新築を考えている方は、キッチンにも夢が膨らみますね。
システムキッチンをいろいろと見て希望を考えているうちに、あれもこれもとオプションを付けていると、キッチン総額が高額になってしまった・・・ということもしばしば。
では、はじめから造作キッチンにしておけば良かったのでしょうか?
システムキッチンと造作キッチンの違いや価格など、解説していきます!
目次
造作キッチンとシステムキッチンとの違い
造作キッチンとオーダーキッチンはどちらもオーダーメイドのキッチンですが、オーダーキッチン専門メーカーが作るキッチンが「オーダーキッチン」で、大工さんや家具屋さんに作ってもらうキッチンは「造作キッチン」です。
造作キッチンは、形やサイズの自由度が高く、素材や色、設備器具も一般に流通しているものから自由に選ぶことができます。
システムキッチンはレイアウトやサイズが決まっており、加熱機器や扉の面材などを選べるタイプのキッチンです。大手ハウスメーカーや工務店を中心に、広く採用されています。
システムキッチンをあれこれと見て、「これが気に入った!これにしよう!」と思ったあなた。
本当にそれでいいのか、今一度立ち止まって考えてみてください。
使い勝手の良い、理想のキッチンにしたいなら、後悔しないために押さえておくべきポイントがあります。
使いやすいキッチンの最低条件
造作キッチンかシステムキッチンに悩む前に、最低限、以下のことを気にしてみてください。
●キッチンのワークトップ高さが自身の身長に合っているか
キッチンの高さは「ワークトップの高さ」を示しており、標準的な高さは85cmとされています。
このワークトップの高さは日本工業規格(JIS)により80cm、85cm、90cm、95cmに定められています。
ただ、この「ワークトップの高さ」が自分に本当に合っているか、は微妙なところです。
キッチン天板の高さが数センチ違うだけでも、毎日、長時間キッチンに立つ方にとっては使い勝手が全然違ってきます。
では、使いやすいキッチンの高さはどのくらいなのでしょうか?
その高さは以下のように言われています。
【身長÷2+5cm】
日々のキッチン作業や体格に密接したものなので、ここは一番気にするべきところだと思います。
キッチンの高さが低いとずっと猫背になってしまったり、高いとずっと肩が上がって疲れの原因にもなります。
小柄な方、大柄な方は特にここ注意が必要です。
IHならワークトップ高さと同じでも問題ありませんが、ガスの場合は五徳の高さが5㎝あるのでガスコンロに合わすのか・・・カウンタートップの高さに合わすのか・・・迷いますよね。
●通路幅はどのくらいあけるべきか
生活動線を保つためにも、キッチンの通路の幅も重要です。
背面収納や二人で作業する場合は、通路幅は1m~1.3mくらい確保できるといいでしょう。
背面が壁のみの場合で調理中に他の人が通ることがなければ70〜80cmくらいでも良いかもしれません。
出来れば最低90㎝はほしいですね。
●収納がどれだけ必要か
お料理好きで調理器具や食器類が多い方の場合は、収納も大事になってきます。
標準的なシステムキッチンのサイズは幅255cm・奥行き65cmですが、ここに吊り戸棚があるかないか、背面収納を設けるかどうかなど検討が必要です。
また、シンクは94cm、76cmが一般的なサイズで、作業スペースとして残るのは一般的に60〜90cmくらいになります。
システムキッチンだとシンクや調理スペースのサイズ、収納の数も決まってしまいますが、造作キッチン(オーダーキッチン)であれば自由に調整が可能です。
また、収納方法もオーナー様次第で、造作キッチンであればオープン収納で後で自分達で収納を購入する、プロユーザーっぽい造りにする事も可能です。
造作キッチンの作り方は?あなた好みの仕様にできる
造作キッチンは、現場の大工さんで作る簡易的オーダーキッチンです。キッチンスペースさえ確保できれば自由にカスタマイズができます。
例えば、既にお手持ちのお気に入りの調理器具や食洗機などを、この場所に配置したい、
水栓金具をオシャレなものにしたい、
カウンターやシンクの高さを微調整したい、
システムキッチンのデザインに合わせて背面に収納棚を作りたい、
メンテナンスが簡単でデザインが自分好みのキッチンにしたいなど、
快適で気分が上がるキッチンにできるのも、造作キッチンのならではのメリットです。
コスト優先でカウンタートップだけ作成して下部の収納はオープンにする事も可能。
また、造作キッチンならリビング・ダイニングと一体感のあるデザインにすることも可能です。
照明の色を合わせたり、戸棚の扉や引き出しの化粧板や取手に至るまで、自分好みにカスタマイズできるのが魅力ですね。
造作キッチンを依頼する場合、システムキッチンやオーダーキッチンよりも費用面での負担が心配に慣れかもしれません。
キッチン本体をシンプルな箱型にしたり、背面収納は引き出し等を用いず、オープンな収納にするなどの工夫で、割安に製作することも可能です。
リビング側から見えない様な配置であれば、キッチン本体にはシステムキッチンを採用し、背面収納のみを造作にすることで、空間に統一感が生まれます。
造作キッチンとシステムキッチンの費用の違いは?
システムキッチンはある程度型が決まっていて、その中でグレードを決めていくのに対して、造作キッチン(オーダーキッチン)はかなり自由度が高くカスタマイズできますが、価格はどのくらい違ってくるのでしょうか?
キッチン全体をリフォームする場合の費用は、システムキッチンの場合50万円〜150万円が多い価格帯になります。
50万円未満はコンロ・レンジフードや食洗機の交換や設置、ワンルームマンションなどもミニキッチンなどにかかる費用で、150万円を超えるものはキッチンの配置換えや壁の撤去など、大規模な工事になる場合にかかる費用になります。
造作キッチンにかかる費用については規模や選ぶ素材により変動しますが、システムキッチンにオプションを加えていくと、造作キッチンの方が安くなるという価格の逆転もあり得ます。
予算が許す限り、初めから造作キッチンで検討してこだわりのある部分を優先して検討していく方が、検討にかかる時間も節約できます。
各メーカーのシステムキッチンのショールームに赴いて、素材や使い勝手などの情報をたくさん収穫して、造作キッチンではどんなふうにカスタムアップできるのか?検討されると良いと思います。
また、お悩みのことや希望などの思いをもとに、造作キッチンとシステムキッチンのどちらが良いのか? これは依頼先に相談するのもいいかもしれませんね。
造作キッチンorシステムキッチンのまとめ
システムキッチンの良いところはリーズナブルで、型も決まっているのでメーカー在庫があれば工期も早く済みます。ショールーム等で実物を見る事ができます。
ですが、使い勝手、デザインなども含め、ご自身に合っているかはまた別問題になります。
キッチンは、毎日、長年に亘り使用する、ライフスタイルの中心と言っても過言ではありません。
せっかくのキッチンリフォームや注文住宅など家の新築をされるのであれば、造作キッチンでご自身に合った使いやすく、
お気に入りの場所で気分が上がる空間にしたいですね。
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