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PPKとNNKはどちらが良い?

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PPKとNNKはどちらが良い?

誰もが願うピンピンコロリ?

こんにちは!

佐工務店の岩佐です。

最近は涼しくなり、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋・・・になってきましたね!

私は毎日の疲れを気合いで乗り切っていますが(笑)、20年後、30年後と必ずやってくる老後の心配は否めません。

長野県の北沢豊治氏が1980年に健康長寿体操を考案したきっかけで、3年後に日本体育学会が「ピンピンコロリ(PPK)運動について」と題し発表したのが始まり。

長野県は男性の平均寿命が1位をキープしている有数の長寿県。地域の公民館もダントツの全国1位。

国の調査によると、長野県の公民館数は1802館。

2位は埼玉県の489館、3位 宮城県439館、4位 愛媛県433館 と続きますが、この数も条例に基づいたものだけだそうで、その他の独自に設置・運営されている「自治公民館」を含めると、長野県内には3800館以上あると言われています。

なぜ長野県にはこんなに多くの公民館があり、長寿県なのか?

そのヒントが次の習慣に隠れています。

 

 

「ピンピンコロリ」を実現する7つの習慣

PPK

 

巷では諸説ありますが、お勧めできそうな内容だけ記載しています。

生活習慣から見ると、次の7つの習慣や方法を取り入れることがPPKには大切であるとされています。

 

1、運動

毎日できればなお良いですが、週に1回でも運動していれば、生存率がかなり高くなることが証明されています。

2、質のいい睡眠

脳と体をバランスよく休ませることが大切です。

ブログ:良質な睡眠 ▶︎

3、朝食

脳や身体機能を活性化させるために朝食は大切な役割を果たします。
その際、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を食べ腸内細菌を増やし、体温を高めると免疫力が高まり、がんになりにくくなると言われています。

4、禁煙

百害あって一利なし、発がん物質を含むタバコは確実に寿命を縮めます。

 

5、かかりつけの歯科医師を持つ

いつも体の健康を診てもらうかかりつけの内科医はさることながら、かかりつけの歯科医を持ち、口腔をケアし良好な状態を保つことが大切です。

元気に長生きするうえでベースとなるのは自分の歯で噛んで食べること。噛むことは脳への刺激につながり、何より自分の力で栄養を摂ることができます。

6、お出かけや地域活動が好き

年をとっても生きがいを持ち、地域や趣味の活動にも積極的に参加しているというのはPPKの人の特徴であり、必須条件だともいえます。

定年を過ぎても生きがいを持って働くというのも、早々と要介護にならないためにも良い選択です。

足腰が弱ると自力での排泄にも支障が出て、次第に行動範囲が狭くなりADL(日常生活動作)が低下します。するとQOL(生活の質)も低下してしまいます。

また近所付き合いをやめたら6年で7割が亡くなる、というデータもあります。

「脳トレ」より「筋力維持」「人との会話」で心身の健康を維持することが大切だと言えます。

7、断熱に優れ土壁を使った健康住宅に住む

高齢者の入浴中の死亡事故は冬季に多く見られます。その原因はヒートショックが多く関係しているようです。脱衣所や浴室が寒すぎるなど、家の中の温度差が原因です。

 

これは家の断熱性能を上げることで改善します。特に居室やリビング、脱衣所は断熱改修をし、浴室暖房機を設置することでヒートショックでの死亡リスクを抑えることができます。

また、シックハウス対策としてもクロス張りの壁を珪藻土や土壁、漆喰などに変えればホルムアルデヒドなどの害がなくなり、湿度調整も上手く行われ、睡眠の質が高まります。

こうした住環境の改善も、PPKのために取り組みたいポイントです。

参考:
PRESIDENT Online
首都大学東京名誉教授 放送大学客員教授 星 旦二 ▶︎

消費者庁:
冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください! ▶︎ (PDF)

 

 

いかがでしょうか?

精力的に、意識的に、人との交流を保つことで、気力体力を維持しようという健康への考えや習慣へと行動が繋がり、長寿へと結びついているようです。

 

 

ネンネンコロリ支持派も

 

ピンピンコロリは、本当に幸せな死に方なのか?

PPKは言い方を変えると「突然死」に近いと言えます。

ついこの前まで元気だったのに・・・とお別れも言えないままになってしまう場合もあります。

それよりは、病気になってしまい多少病床に伏せても、最後に会いたかった人に会うとか、心の整理をつけるとか、現実問題で相続的なものに整理をつける時間が持てるかもしれません。

そういった意味でもNNK支持派も3割程いるようです。

 

参考文献:
第一生命経済研究所
「死に対する意識と死の恐れ」2004年5月 ▶︎ (PDF)

 

 

健康第一、という考え方の一方で

 

いわゆるNNKになりたくないという考え方が、認知症や障害を持っていることへの潜在的な否定の意識につながっている恐れがあるという医学界の指摘もあります。

認知症や障害を持っていても、よりよく生きてもらうことを考え、そんな人たちを支えている介護者、それを社会全体で受け入れて共に生きていける姿勢がなければ、良い長寿大国とは言えないかもしれません。

 

参考:
日本医事新報社 No.5051 (2021年02月13日発行) P.63
中井祐一郎 (川崎医科大学産婦人科学1特任准教授) ▶︎

 

PPKとNNKのまとめ

 

日本人は昔から、他人(家族も含めて)に迷惑をかけてはいけない、そんな感覚が根強く潜在意識に息づいています。

だけど、弱くてもいいんです。

弱くなった時に、誰かに助けてもらう「勇気」だけ持っていて欲しい。

小さなお困り事も、ちょっと勇気を出してお声がけいただけるのを待っています。

高齢者の方の見守り兼ねたお家の点検もさせていただいています。

冬場に浴室やトイレでヒートショックを起こさないために、家の断熱対策も切実です。

すぐにリフォームなんて無理・・・という方は、電気ストーブや石油ストーブなどの暖房機の取り扱い方には十分注意してくださいね。冬場の暖房器具による火災も要注意です。

補助金制度も有効活用して、人として文化的で安全に生きていける社会を目指していきたいですね。

 

 

 

 

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