姫路市での耐震改修工事を行う前に知っておきたいポイントとは?
2024/11/30 | タスクコラム 耐震改修目次
姫路市の耐震リフォームの基礎知識
姫路市では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大震度は6強、最大津波高は3m(満潮時)と想定されています。また、姫路市内の半数以上に震度5強の揺れが襲い、約20%の地域で震度6弱、3.2%の地域で震度6強の揺れとなる可能性があります。
参考:Yahooニュース
【南海トラフ地震|姫路市被害想定】死者400人超・最大震度6強と2.5mの津波が襲う!▶︎
これから建てる場合は、浸水しない地域に住むのが良さそうですね。
そして「うちの耐震性は大丈夫??」と心配されている方は、まず「耐震リフォームの基礎知識」から確認していきましょう。
耐震リフォームの主な工事内容
耐震リフォームの工事内容は、建物の構造や築年数、損傷状況などによって異なりますが、一般的には以下の様な工事が行われます。
・壁の補強
壁に筋交いを設置したり、石膏ボードの代わりに構造用合板を使用したりすることで、壁の強度を高めます。
・柱の補強
柱に金物を取り付けたり、柱自体を太くしたりすることで、柱の強度を高めます。
・基礎の補強
基礎に鉄筋を増設したり、基礎と柱の接合部を補強したりすることで、建物の根元を強化します。
・屋根の軽量化
屋根材を軽量な素材に交換したり、屋根裏の空間を有効活用したりすることで、建物の重量を軽減し、地震時の揺れを小さくします。
●耐震リフォームの種類
・簡易的な耐震補強
壁に筋交いを設置するなど、比較的簡単な工事で、費用を抑えて耐震性を向上させることができます。
・本格的な耐震改修
構造体全体を強化する大規模な工事で、高い耐震性能を実現できます。
・制震ダンパーの設置
制震ダンパーとは、建物に設置することで、地震などの揺れを吸収し、建物の損傷を軽減する装置のことです。
制震ダンパーの形状は、その種類や設置場所、吸収するエネルギーの量などによって様々です。建物の構造や地震の特性に合わせて、最適な形状のダンパーを選ぶことが重要です。制震ダンパーを設置することで、建物の損傷を軽減します。
耐震改修工事の重要性と背景
●なぜ耐震リフォームが必要なの?
日本は世界でも有数の地震大国です。
古い建物は、現在の耐震基準を満たしていないことが多く、地震に対して脆弱な場合があります。
地震による倒壊は、人的被害につながる可能性があります。耐震リフォームは、家族の安全を守るための重要な対策です。
耐震性の高い住宅は、不動産としての価値が高まります。
●耐震リフォームのメリット
耐震リフォームをすることで、地震による被害を最小限に抑え、家族の安全を守ることができます。
また、耐震性の高い住宅は、不動産としての資産価値が高まります。
地震による倒壊を防ぐことで、火災のリスクも軽減できます。
安全な住まいは、心身ともに安定した生活を送る上で重要です。
●耐震リフォームのデメリット
耐震リフォームの工事費用は、建物の構造や規模、工事内容によって大きく異なりますが、一般的には約150万~160万円が相場です。
工事期間は、工事の規模によって異なりますが、1〜2週間ほど要します。
●兵庫県姫路市での耐震化事例
耐震診断の結果を基に、住宅の耐震補強計画を施策します。
実施に行われているのが以下の様な内容になります。
・基礎の新設
・面材や筋交いによる耐力壁の新設
・柱・筋交い・土台・梁の連結部を金物で固定
・屋根材を重い材質から軽い材質の製品に変更
耐震診断から始まる完全ガイド
耐震診断の手順は、大きく分けて以下の3つのステップに分けられます。
●予備調査・現地調査
建物の図面や構造に関する資料の収集や建物の履歴や改修履歴の調査、建物の現況調査(外観、内部のひび割れなど)を行います。
建物の寸法、材料、構造の確認や、実際のひび割れ、腐食、傾きなどの損傷状況の調査、
必要に応じて、非破壊検査(コンクリートの強度試験など)を実施することもあります。
●耐震計算
収集したデータに基づいて、コンピュータを用いて耐震計算を実施し、建物の耐震性能を評価します。
●診断結果の報告
耐震診断の結果をまとめ、報告書を作成
建物の耐震性能の評価、補強の必要性、補強方法などの提案
耐震診断の方法には、大きく分けて以下の2つの方法があります。
●1. 木造住宅の耐震診断
一般診断法: 建築士が行う、より詳細な診断方法です。
検討項目
1.必要耐力:総2階荷重、清算法
2.配置バランス:4分割法、変心率
3.劣化低減:全体低減
4.柱接合部低減:部位低減、部位低減【N値考慮可】
5.壁基準耐力:標準仕様耐力表
精密診断法: 構造材を一部破壊して調査する、最も詳細な診断方法です。
検討項目
1.必要耐力:清算法、簡易Ai法(Ai法)
2.配置バランス:変心率
3.劣化低減:部位低減
4.柱接合部低減:部位低減【N値考慮可】※3と4いずれか大きい低減を採用
5.壁基準耐力:標準+追加仕様耐力表&準耐力壁対応
●2. 非木造住宅の耐震診断
1次診断法:
現地調査は行わず、建物の図面情報をもとに、計算によって耐震性能を評価する簡易的な方法です。(但し補強設計に進むことが出来ません)
2次診断法:
現地調査を行い、得られたデータに基づいて耐震性能を評価する一般的な方法です。
3次診断法:
構造材を一部破壊して調査する、最も詳細な診断方法です。
(特殊な建物に用いることが多い)
●耐震診断でわかること
耐震診断によって、現在の地震力に対して、建物がどの程度の耐震力を持っているか、
耐震性能が不足している箇所や、補強が必要な箇所、
耐震性能を向上させるために必要な補強方法、補強工事にかかる概算費用などが分かります。これらを踏まえて、気候や予算などと合わせて検討し、工事時期やどの程度補強するのかなどを決めてください。
●耐震診断を受けるメリット
耐震診断を受けることで、建物の耐震性能を把握でき、地震に対する不安を解消できます。そして耐震診断の結果に基づいて、適切な補強工事を行うことができます。
また、耐震性の高い建物は、不動産としての価値が高まります。
一部の保険会社では、耐震診断を受けている住宅に対して、保険料の割引が適用される場合があります。
●耐震リフォーム業者選びのポイント
耐震リフォームでは、【診断の質】と【低コスト工法】【合理的設計】であるかが一番肝になる部分ではないでしょうか。
予算に合わない耐震工事を勧められたことで、耐震改修を諦めてしまうケースもあります。
大切なことは、今の住んでいる家がより長く、安心して暮らせること。
全ての耐震リフォームが厳しい場合は、予算を見ながら必要な部分から、計画的に行うことが大切です。
耐震診断士や建築士などの資格を持つ者が在籍している業者を選びましょう。
工事内容や期間について、しっかりと保証してくれる業者が良いですね。
複数の業者から見積もりを取る: 複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
耐震リフォームの実施で安心して暮らすために
耐震リフォームは、地震大国である日本で暮らす私たちにとって、非常に重要な対策です。家族の安全を守るため、そして資産価値を高めるためにも、耐震リフォームについてしっかりと理解し、検討することをおすすめします。
耐震改修工事は「改修前後の耐震性能の計算」「耐震補強方法の提案」など専門的な知識が必要になります。
弊社は【兵庫県住宅改修事業者登録店】です。また、専門の資格・知識を有しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
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