タイルの貼り方で印象が変わる!おしゃれに変身させるアイデア
2024/11/03 | タスクコラム 注文住宅 リフォーム 床/壁/窓/ドア目次
おしゃれなタイル配置とは?基本とタイルパターンの種類
●タイルの種類と選び方
タイルを素地によって分類すると、「磁器質」「せっ器質」「陶器質」の3つに分けられます。
●磁器質
磁器質タイルは石英や長石、粘土などを1200~1350℃で焼いたタイルで、高密度で高い強度があります。
水や湿気に強く防水性が高いため、吸水率1%以下のためほとんど水を吸わず、汚れがつきにくく清潔さを保ちやすいというメリットがあります。
浴室やキッチンなど、水が多く使用される場所に適しています。
●せっ器質
粘土や長石などを1200℃前後で焼いたタイルです。
吸水率5%以下のため磁器質タイルよりも若干、水を吸いますが、素地は硬く、耐候性に優れています。
断熱性が高く、冬場は室内の温度を暖かく保つことができます。
また、防音性が高いため部屋内部の反響を抑える効果もあります。
●陶器質
陶土や石灰などを1000~1200℃で焼いたタイルで、吸水率は22%以下と高く、細かい穴が空いているため吸水性が高い素材です。
●タイルの貼り方の種類は?
🔺施工実例:セントラルキッチンカロエより
煉瓦の積み方の名前から由来しているものが多く、多数の種類があります。
一定のサイズのタイルを決められた面積に貼る時に、どうタイルをおいていくのか、あらかじめ考えておく作業を「目地割り」といいます。
●通し目地(芋目地)
垂直方向に目地が真直ぐに通っている貼り方です。最もオーソドックスな貼り方で整然としたスタイリッシュなイメージになります。
●馬踏み目地(長手貼り)
芋目地の並びを横側に擦らして、上の段の目地が下のタイルの芯になるような貼り方です。縦向きにすると「縦張り千鳥目地」になります。
●四半目地
タイルを斜め45°にして対角線状に並べていく貼り方です。空間のアクセントともなりオススメですが、壁や床に納める際にカットする必要があります。
●小口貼り
全ての列で小口(レンガでいうところの短い面)だけが見えるようにする貼り方です。
●イギリス貼り
正面から見た時に一つの列は長手だけの列、2列目は小口だけの列、その繰り返しとなる貼り方です。長手の列が3列、小口の列が1列で「アメリカ張り」と呼ばれます。
●フランス貼り
正面から見た際に長手と小口が交互に並んだ貼り方です。博物館や美術館など歴史のある建物で用いられることが多い貼り方です。
●三つ目市松貼り
長手方向に三つ並べた柄を向きを変えて並べていき市松状にした貼り方です。 2本ずつ交互に並べると「バスケット貼り」とも呼ばれます。
●やはず貼り、網代(あじろ)貼り
長方形のタイルを斜め45°にして交互に貼り合わせていく貼り方です。
や長いタイルで「二丁網代」「重ね網代」などもあります。
●フランス網代
水平に貼るフランス貼りに習い、網代貼りにした「フランス網代」。小口のタイルが入り、リズムがある。
●ランダム貼り
違う種類の大きさのタイルを文字通りランダムに貼り合わせる方法です。
●空間に合わせた配置のポイント
パターン張りは位置を『ずらす』ことと、色や形を『混ぜる』のがポイントです。
凝ったタイルを使わなくても『半分ずらし』のところを『1/3ずらし』にしてみると印象が変わります。さらに別の色を組み合わせるとリズム感が生まれます。
DIYでタイル塗装してリノベーションも可能
中古物件の古い家や古民家など、昔の家のトイレや洗面所はタイルが使われていることもしばしば。
取り壊して改装するのもお金がかかるので、思い切ってDIYでペイントリノベするという方法もあります。これで汚れの取れない目地もキレイになります。
◆用意するもの
・内部用水性塗料(希望する色のもの)
・プライマー(下地剤)
・マスキングテープ
・マスカー(マスキングテープとビニールが一体になったもの)またはビニールシート
・刷毛 x2本
・ローラー x2本
- まずは塗る予定のタイル面の汚れを落とす。
- 塗りたい部分の外側にマスキングテープを貼る。
- 塗りたい壁のすぐ下の床や周辺にビニールシートを敷く。
- プライマー(下地剤)を下塗りし、よく乾かす。
- 目地は別の色にしたい場合は、先に目地の周りをマスキングし、目地を塗っておく。
- 塗料を塗る部分の外側にマスキングテープを貼り、塗料をタイルに塗る。乾いたら2度目を塗る。
少し手間はかかりますが、改修工事ほどのお金をかけずにタイル部分をイメージチェンジすることが可能です。
おしゃれなタイルのデザイン論
●タイルで印象を変えるデザインの見せ方
タイルには正方形、長方形、六角形、丸型、変形など、様々な形があり、サイズも10mm角〜100mm以上など、組み合わせを考えると多岐にわたります。
そして表面もツルッとしているものばかりではなく、スジや波模様が入っているものや、でこぼこしたものやスクラッチ面のテクスチャのものもあります。
500角などの大判タイルになるとタイルの面積が大きく目地が目立たなくなるので、すっきりとした印象になります。
部屋のデザインやイメージ、テーマに合わせて、タイルの色や柄、形状を選び、緩急をつけて配置するのがポイントです。
例えば、北欧風の部屋のイメージであれば、アースカラーの各トーン数種類と、少し濃いめの原色である、紺色や深い赤、落ち着いた黄色などを織り交ぜると、配色にリズムが出てタイルの存在感が生きてきます。
濃い色のタイルが多くなると重たい雰囲気になるので、各色の配分は注意しましょう。
狭い空間の場合は濃い色のタイルが多いと圧迫感を感じるので、白や淡い色、清しい色を使うと圧迫感を軽減できます。
▶︎原色タイルを少なめに配置した場合:リズムがあり、さりげない印象でバランスが取れている。
▶︎原色タイルを多めに配置した場合:濃厚な印象になり、少し圧迫感を感じる。
カウンターの腰壁の部分だけ、洗面所の壁の部分だけ、など、部屋全体の中でタイルを活かす面や場所を考え、緩急のバランスを大切にしましょう。
●タイルで個性を表現する方法
タイルには様々な種類と大きさがありが、タイル目地にも「カラー目地」があり、赤や青、緑などタイルや部屋の雰囲気に合わせて目地の色を変えられます。専用加飾材(ラメ)の添加も可能です。
参考:LIXIL(リクシル)
内装・外装用目地材 ▶︎
タイルとカラー目地を上手く組み合わせることによって、他にはないオリジナルのタイルデザインが可能です。
sangetsu(サンゲツ)
組み合わせレイアウト一覧 ▶︎
●雑貨や家具との組み合わせ
タイルは家具や雑貨にも取り入れられています。
テーブルや椅子、キャビネットなどにあしらわれたり、タイルそのものにデザイン柄を施し、そのまま鍋敷きやコースターとして使用するなど、雑貨屋さんなどでも売られています。
🔺施工実例:セントラルキッチンカロエより
インテリアに合った雰囲気や色のタイル製品を、インテリアの一部として取り入れることで、ワンランク上のおしゃれな空間を演出できます。
タイルをおしゃれに取り入れるために
🔺施工実例:セントラルキッチンカロエより
タイルには素材、色・柄、大きさ、質感などの違いや、施工の際の貼り方にも様々な種類があります。
すっきりと洗練された感じがお好みなら、白や淡い色、またはトーンが大きく違うものを壁と床にそれぞれ配置したり、メリハリを持たせたり凝ったイメージが良ければ3色程度のアクセントカラーを使うのも良いでしょう。
インテリアやエクステリアのテーマや雰囲気に合わせてイメージしてみましょう。
選んでいるうちにどれが良いのかだんだんわからなくなってきた…
どこにポイントを置けばいいのかわからない…
など、
タイル選びに悩んだら、弊社までお気軽にご相談ください。
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