姫路の町家リノベーション⑨

姫路の町家リノベーション⑨

2022/09/03 | 現場レポート 床/壁/窓/ドア

木ずりの荒壁を「和モダン」に生かしていく

 

こんにちは!

佐工務店の岩佐です。


日中は湿気も気温も高い残暑が続きますが、

姫路古民家、町家リノベーション工事は

今日もじっくり、続けています。

 

今日は、町家の壁に多い、

漆喰壁の下地裏面についてです。

 

町家施工当時は、

漆喰壁の下地に荒壁と言われる土を、

3センチぐらいの幅の木ずり(下地板)に

くわえ込む様に塗り付け、

その荒壁の上に漆喰を塗って仕上げています。

今では考えられ無い手間暇(汗)

姫路の町家リノベーション:荒壁木ずり

 

 

解体後に改めて眺めると、

木ずり下地の均一感があまりにも美しい!


…ので、

はみ出た荒壁の土だけ削り、

下地だった壁を仕上げとして

そのまま使うという

ご提案をさせていただきました。

姫路の町家リノベーション:荒壁木ずり

 

 

土を削りとった後の木ずりは、

まるでボーダータイルの

かき落とし仕上げ様な見え方。

町家の古さや、素材は唯一無二ですね。

姫路の町家リノベーション:荒壁木ずり

 

 

昭和レトロ感を品よく醸し出し

ノスタルジーに浸れる空間へ。

仕上がりの楽しみがまたひとつ、増えました。

 

まだまだ古さを生かす追求は続きます^_^

 

 

 

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