洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

2024/09/11 | タスクコラム トイレ/洗面/浴室

目次

気分が上がる!毎日使う洗面台を使いやすくオシャレに

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

 

毎日使う洗面台はリビングや居室と同じく、ライフスタイルに関わるスペースといえます。洗面所は別名サニタリールームとも言われますが、洗面台も自分の好みに合わせておしゃれにできると毎日のモチベーションも上がります。ただ、水回りでもあるので見た目だけでなく機能性を考えることも大切です。


洗面ボウルと水栓、鏡、収納などが一体となっているものを「ユニットタイプ」といい、最も多い据え置き型の洗面台です。省スペースで効率よく使えるようにデザインされています。

カウンターやボウル、水栓、収納の扉、鏡などを選択してカスタマイズできるセミオーダーの洗面台は「システムタイプ」と呼ばれます。ユニットタイプのような効率性を求めつつ、自分たちに合わせた機能性やデザインにこだわりたい人におすすめです。


◆カウンター+洗面ボウルの造作洗面台

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

 

気に入ったデザインの洗面カウンターやタイル、洗面ボウルなどを組みわせて、自分好みのオリジナルの洗面台を造作することも可能です。特に注文住宅では、間取りや家のインテリアに合わせた自由度の高い洗面台が造作によって実現できます。

なかでも洗面台の印象を左右するパーツの一つがボウル。
深めのボウルなら水はねが少ないなど、形状によって使いやすさに違いがあります。
陶器なら傷がつきにくい、ホーローは汚れや臭いがつきにくいなど素材によっても特徴が異なるので、デザインと機能面から好みのものを選びましょう。

ここでは、洗面化粧台のリフォームや新築で検討するときのポイントや、スタイリッシュな洗面台を実現するためのヒントを紹介します。

 

洗面カウンターの天板はどの素材が良い?サイズの選定と配置

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

 

洗面カウンターに選ばれている素材にはどんなものがあるのでしょうか?
一般的には下記のような種類が採用されています。


●人造石(人造大理石)

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方 人造大理石

人造石は天然石英(クォーツ)を主成分としているのが特徴で、成分の90%以上が砕石した天然石英(クォーツ)で占めています。色付けをした後、ポリマー樹脂で生成されたものです。後出の人工大理石よりもより天然素材に近く、色柄のバリエーションも豊富です。
吸水率が低く、水や汚れが染み込みにくいのが特徴です。

●人工大理石

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方 人工大理石

人工大理石は樹脂などを主成分として成型される加工品で、色柄や模様を大理石に似せて人工的に作り上げた工業製品です。
一般的な人工大理石の種類は、「アクリル系」「不飽和ポリエステル系」の2種類に分類されます。アクリル系の方が耐候性や耐衝撃性に優れているといわれており、デザイン反映度が高いのが特徴です。

★人造大理石と人工大理石の違い

人造大理石は一般にテラゾーといわれる素材で、天然大理石や花こう岩を粉砕したものを骨材として、セメントや樹脂と練り混ぜて固めた半人工素材です。
テラゾーの語源はイタリア語で「テラス」を意味する「Terrazzo」です。

人工大理石は、樹脂を主成分とした人工素材です。

人造大理石は素材に本物の大理石を使っており、加工・研磨が必要なので人工大理石よりは高価であり、ものによっては人工大理石の2倍以上の値段になることもあります。

●天然石(大理石・御影石)

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方 御影石

大理石は御影石よりも吸水性が高く、多孔質で石灰を主成分としているため、汚れが染み込みやすく経年使用での艶ボケや劣化が起こります。また酸に弱い為、酸性洗剤は使用できません。

●タイル

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方 タイル

サイズや色、柄、質感などデザイン豊富。小口面を美しく仕上げることが難しいため、アンダーカウンター型洗面器には不向き。近年はカビに強い抗菌防汚目地も登場。目地といえば白を連想しますが、最近はカラー目地もあり、タイルとの組み合わせによりデザイン性が上がりました。水垢が目立ちにくいものを選ぶと良いでしょう。

●メラミン化粧板

表面硬度が高く軽量で、傷がつきにくいのが特徴です。天板には傷に強い高圧メラミンがおすすめです。また、熱や水、油汚れ、変色にも強く、ちょっとした汚れなら拭き取るだけで落とすことができます。木目調やカラーリングなど、バリエーション豊富で面材と統一したデザインが可能です。また、メラミン天板は表面が塗装ではないため剥がれにくい特徴もあります。

 

洗面器と水栓のバランスの良い組み合わせは?おしゃれなデザインのトレンド

●洗面ボウルの種類

・ベッセル(置型)

 カウンターの上に置くタイプで、高さがあります。

・ハーフベッセル

 洗面ボウルの一部をカウンターの下に埋没させているタイプで、比較的高さが低いタイプです。

・オーバーカウンター

 洗面ボウルのリムをカウンターに乗せて設置するタイプです。

・アンダーカウンター

 カウンター埋込み型で、洗面ボウルはカウンターの下に設置するタイプです。

・壁付け型

 壁面に設置するタイプです。


洗面台の設置部位に合わせた洗面器と水栓の良い組み合わせは?

●アンダーカウンター型+立水栓

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

 洗面器がカウンターの下に完全に埋め込まれているタイプで、カウンターの上に水が飛び散らないように、水栓の蛇口はカウンターから60〜90mm程度のものが適しています。

●オーバーカウンター型+グースネック水栓

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

カウンターの上に洗面器のリムを乗せる様な形状のため、ある程度高さのある水栓の取り付けも可能です。リム上面から水栓蛇口までの高さは、150〜200mmまでが望ましいです。水栓からボウル内への奥行きは150mm以上を考えましょう。

●ベッセル型+首長立水栓

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

ベッセル型、ハーフベッセル型ともに、首長立水栓が相性が良いです。ただし、蛇口があまり低い位置にあると狭く感じるため、高さがある方が洗顔はしやすくなります。
洗面器の上面から蛇口までは100〜150mmあると良いでしょう。


●壁付け型+壁付け水栓

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

洗面器と水栓ともに壁付け型は、スペースが取りづらい箇所に設置する場合に有効です。
この場合も洗面器の上面から蛇口までは100〜150mmあると良いでしょう。

 

洗面台リフォームの費用相場は?安く抑えるポイント

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

洗面台のリフォームにかかる費用相場は、10万〜25万円前後です。洗面台のグレードや、床や壁などの内装工事の有無などによって、金額は異なってきます。
工期は半日〜1日ほどですが、洗面所全体的にリフォームする場合はさらに数日かかる場合もあります。

 

●洗面台の交換は洗面所のリフォームとまとめるとお得!

洗面台の交換リフォームは、床や壁紙の張り替えも一緒にまとめるのがおすすめです。

洗面台周りの床や壁には、カビが多く潜んでいます。カビを放置しておくと、アレルギーや喘息を引き起こす原因となってしまうこともあり、カビや湿気は家の構造を傷ませる原因でもあります。洗面台を移動したり取り替えるしたタイミングで、壁紙や床の張り替えも行ったほうが安心です。

また、洗面台のリフォームと壁紙・床の内装リフォームを別々に行うと、工賃費用や工期も割増しになります。まとめてリフォームをすることで、人件費や出張費などの費用を削減でき、負担を抑えられます。


●お金をかけないアイデアも。安い・高いの価格帯の理解

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

洗面台をおしゃれにリフォームしたいけれど、費用はなるべくかけたくない……という方も多いかと思います。
費用をかけずにおしゃれな洗面台にリフォームするアイデアをご紹介します。

◆コンパクトなサイズを選ぶ

洗面台は大きなサイズほど工数が多くなります。そのため、費用も高額になってしまいがちです。コンパクトなサイズの洗面台を選ぶことで、工数や材料費を削減でき、費用負担を減らせます。

洗面ボウルだけを取り付けて鏡や収納は市販品を購入したり、スリムタイプの洗面台を選んで洗面所を広く使うことも可能です。

◆シンプルを意識する

装飾が豪華な洗面台はおしゃれなイメージですが、その分、高額になります。
シンプルな形状の洗面台は、無駄がなくすっきりとしたデザインで、清潔でモダンな印象を与えます。また、装飾がないことで、自分なりにアイテムを追加して、オリジナリティ溢れる洗面台にアレンジする楽しみもあります。

◆収納スペースをなくす

洗面台下部の収納スペースは、掃除道具やストック品を収納しておくのに便利な場所ですが、収納スペースがある分、材料費がかかってしまいます。
安価でおしゃれな洗面台を求める方は、収納スペースを減らすことで費用を抑えられます。
また収納スペースがないことで洗面所がすっきりし、不要な生活品が増えるリスクも減らせます。

◆アクセント部分に高級感を演出する

シンプルな洗面台は洗面所にモダンな雰囲気を演出しますが、さみしい印象になってしまうかもしれません。
費用をかけずに華やかな洗面台にするには、水栓や取手など、小物部分を装飾的なアイテムにするのがおすすめです。たとえば、真鍮の水栓や凝ったデザインの取っ手などは、洗面台のアクセントとなり、おしゃれな印象を引き立てます。

 

洗面化粧台をコーディネートするときのポイント

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

まずは用途と収納するものを検討しましょう。
最初に、誰が、どう洗面台を使いたいのかを考えて、必要な要素を洗い出してみましょう。

●現在の洗面台や洗面所全体の不満点

現在、あるいは過去に使っていた洗面台の不満点を家族で話し合うことで、理想の洗面台へと近づけます。
鏡が遠くてコンタクトレンズが入れにくい、床や天板がすぐ水濡れでびしょびしょになる、デザインが平凡でときめかない、など、ノートなどに書き出すことで希望の洗面所の目標が見えてきます。

●家族何人がどの時間帯に使うのか

洗面台の広さや場所を検討するときは、現在や将来、家族何人がどんな時間帯に使うのか、ニーズを確認すると役立ちます。
年頃の娘さんや女性が家族にいる場合は身支度に時間がかかることが多いため、同じ時間帯に2人が洗面台の前に立っても窮屈にならないくらいのスペースや大きめの鏡が欲しいところでしょう。

お子さんが多い家庭の場合は、帰宅後すぐに手洗いができるよう、玄関に単独で手洗い洗面台が欲しいという要望も近年では増えています。また、2階にも簡易的な洗面台があると、夜や来客時などに活躍します。

●収納するものは何があるか

おしゃれな洗面台のイメージは、すっきりした天板に洗面ボウルを合わせた、シンプルなデザインを想像する人も多いでしょう。
しかし、洗面台は家族が日常的に使うものであり、歯ブラシやドライヤー、化粧品やブラシなど、そこに置いておきたい日用品がたくさんあります。
ポイントは誰がどこに何を置くのか、最初から物の居場所を決めて設計することです。家族一人一人に自分のスペースがあれば、そこは使いやすいようにきれいにしておこうという意識が働きやすくなります。そのためにも事前に明確にしておくことが大切です。


⬛︎まとめ

洗面台のリフォームで失敗しない洗面カウンターと水栓の選び方

おしゃれで洗練された洗面台を求めるときは、家族の使い勝手が良いか、生活動線や機能性、収納にどれだけのスペースが必要なのかも考えながら、希望のデザインが合うのかどうかを考えていきましょう。

洗面所の広さによっても、希望の洗面台ができるかどうかも変わってきます。洗面所は限られたスペースであることが多いので、洗面台の設置部位に合わせた洗面器と水栓のタイプを選んでから、デザイン面を考えてみるのが良いですね。

洗面台や水栓、洗面ボウルが一新されると、毎日のモチベーションも上がり、快適に過ごす助けになってくれます。

 

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